端末、通信、サポート一体型のサービス「JUST PRICE FON」がスタート

パソコン機器販売大手のピーシーデポは以前より各店舗にて格安SIMと端末の販売を行っていましたが、今回それぞれのサービスを一体にした「JUST PRICE FON」として新たに2016年4月29日(金)より提供が開始されます。

それでは「JUST PRICE FON」のサービスの特徴を見ていきましょう。

端末、通信、サポート全部込みのサービス

「JUST PRICE FON」は初期費用0円(契約事務手数料は3000円)で端末代、データ通信費、サポート費を全て含んだ一定額を月々支払う形式です。

月額費用は選択する端末によって異なり、サービス開始時点では以下の6機種がラインナップされています。

    • ozzio Phone(covia「FLEAZ F5」):月額1,990円(128K無制限)
    • ASUS 「ZenFone Go」:月額2,990円(4GB)
    • FREETEL 「MUSASH」:月額2,990円(4GB)
    • 富士通「ARROWS M02」:月額3,990円(4GB)
    • VAIO 「VAIO Phone Biz」:月額3,990円(4GB)
    • Huawei「P8max」:月額4,990円(10GB)
    • apple「iPhone5s」中古品:月額月2,990円(4GB)

データ通信はozzio Phoneはデータ通信128kbpsで無制限、Huawei「P8max」は高速データ通信月10GB、その他の端末は高速データ通信月4GBとなっています。

3年契約の総額は本体代+通信費の相場よりも若干割高

このサービスは3年契約となっていますので、36回は月額料金を払う必要があります。

更に契約は自動更新となり、契約期間内で解約すると解除料が徴収されます。

解約時には端末の返却と買取が選択可能で、プレスリリースなどでは名言されてはいませんが、おそらく3年契約が終了した場合は端末代は無料かほぼそれに近い値段になるのではないでしょうか。

各端末の3年間の支払い額合計は以下の通りです。

  • ozzio Phone(covia「FLEAZ F5」):71,640円
  • ASUS「ZenFone Go」、FREETEL「MUSASH」:107,640円
  • 富士通「ARROWS M02」、VAIO「VAIO Phone Biz」:143,640円
  • Huawei「P8max」:179,640円

それぞれの通信仕様に近い他社の通話プランを3年契約した場合の費用

ozzio Phone(128kbps無制限):71,640円

楽天モバイルベーシックプラン:月額1,250円×36回=45,000円

Huawei「P8max」(高速データ通信月10GB):179,640円

楽天モバイル10GBプラン音声SIM:月額2,960円×36回=106,560円

その他

イオンモバイル4GB音声通話プラン 1,580円×36=56,880円

それぞれの本体代は2万円~6万円で、合計しても「JUST PRICE FON」の方が若干高めになっています。

スマホ初心者向けのサポートに価値を見出せるか

ピーシーデポは以前よりスマホ初心者向けのサポートをアピールポイントにしていて、「JUST PRICE FON」でもそこは変わらずです。

プレスリリースに載っているサポート内容一覧は以下の通りで、やはり初心者向けのサポートが充実しています。

端末初期設定、電話帳移行、LINEサポート、基本操作店頭説明、セキュリティ対策、メールアカウント登録設定、専用クラウドサービス(50GBまでの写真・電話帳自動バックアップ)、トラブル復旧サービス、遠隔ロック・遠隔消去サービス、ネットショッピングサポート

単純計算で端末代+通信サービスだと若干割高な分、サポートに差額分の価値を見出せるかどうかが「JUST PRICE FON」を選択する際の基準になりそうです。

同じスマホ初心者向けSIMサービス「G-Phone」との違いは?

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株式会社geanee mobileが運営している格安SIMサービス「G-Phone」は「JUST PRICE FON」と同様にスマホ初心者をターゲットにしたサービスを行っています。

データ通信が4GB固定で月額2,280円と若干格安SIMの平均より高めの代わりに電話サポートが利用でき、端末を分割で購入できる点などサービス内容も「JUST PRICE FON」に近いものを行っています。

それぞれの主な違いとしては、「G-Phone」はネットのフィルタリング機能を付けた「キッズプラン」で親が子供にスマホを与えるケースを想定したサービスを行っているのに対し、「JUST PRICE FON」はサポート内容の細かさから同じスマホ初心者でも子供ではなく社会人やシニア層を念頭に置いていると思われる事です。

「JUST PRICE FON」はピーシーデポの実店舗があるため店頭でサポートを行える事もシニア層には「わからないことを直接聞ける」という安心感につながるのではないでしょうか。

参考:G-Phone(geanee mobile)

まとめ

3年縛りという契約期間を考えると、端末がスペック的に落ちていく事も考慮に入れた上でサポートを利用したい人に向けたサービスと言えるでしょう。

やはりサポート込みの価格設定ですので、スマホを使い慣れていて本体の設定程度ではサポートに頼む事はないという人には割高になってしまいがちだと思います。

格安SIMを使ってみたいがスマホを使う事に不安があるような方、また月額料金が分かりやすい事からプランのオプションなどを色々考えるのが面倒と言う人にも良いのではないでしょうか。

通信費をギリギリまで節約したい!と言うよりも「ちょっと高くなってもいいから安心感が欲しい」という人は検討されてみてはいかがでしょうか。

参考:JUST PRICE FON(ピーシーデポ)

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