WiMAX2+、大手キャリア、格安SIMの違い・1

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利用料金の比較

WiMAX2+の利用料金は通常プランは3600円程度で、「ギガ放題」という定額で無制限にデータ通信を利用できるプランでは4300円程度になります。さらに料金割引やキャッシバックなどの各種サービスを利用することで、より安い料金での使用が可能です。大手キャリアの場合は一般的に7000円以上の料金が必要であり、支払い額が1万円を超える場合もあります。

そして格安SIMの場合は、1GB以下や3GB以下など通信容量別の細かい料金プランがあり、低額の料金プランだと1000円以下での利用が可能です。しかしWiMAX2+や大手キャリアと比較して、通信速度が低速だったり容量制限が厳しいなどの欠点があります。3つを比較した場合に最も高額なサービスが大手キャリアで、最も低額なサービスが格安SIM。そして安さと内容のバランスが取れたサービスがWiMAX2+となります。

通信可能エリアの比較

大手キャリアは人口カバー率9割以上という広い地域をカバーしており、大手の回線を利用して提供される格安SIMも同様の広いエリアで利用可能です。WiMAX2+は2013年にサービスが開始されて以降に通信可能エリアが順次拡大中であり、大手キャリアなどに比べるとまだ通信可能エリアが少ないです。しかし既に20000局を超える屋外基地局が存在しており、都市部などの人口が多い地域はすでに対応済みです。

そして現在はその周辺へと通信可能エリアを拡大中です。さらに、端末の設定変更で簡単に利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」というサービスでは、「au 4G LTE」による通信が可能です。au 4G LTEの人口カバー率は99%を超えているため、WiMAX2+が対応していない地域の多くで通信が可能です。そのためWiMAX2+を利用しても、実質的に大手キャリアなどと同様の広いエリアで通信が可能です。

WiMAX2+、大手キャリア、格安SIMの違い・2

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通信速度の比較

一般的な大手キャリアの通信速度は下り30Mbps程度です。そして格安SIMはサービスによって様々ですが、下り20Mbps程度という大手キャリアに匹敵する通信速度のプランもあります。しかし平日の昼や夜などの回線が混み合う時間帯は大幅に低速化して、下り1Mbps程度の通信速度しか出ない場合が多くあります。

WiMAX2+はハイスピードモードだと単体で下り最大110Mbps、そして4×4MIMO(フォーバイフォーマイモ)やCA(キャリアアグリケーション)に対応したエリアでは下り最大220Mbpsでの通信が可能です。

さらにハイスピードプラスエリアモードでは単体で下り最大150Mbps、CAの対応エリアでは下り最大370Mbpsでの通信が可能です。通信環境によって実際の通信速度は変動しますが、通信可能エリアならば条件が悪い場合でも数十Mbpsでの通信が可能です。

通信制限の比較

各サービスには通信制限が存在します。たとえば格安SIMの月間3GBプランだと、一ヶ月に使用した通信容量が3GBを超えた時点で大幅に通信速度が低速化します。サービス毎に違いますが、通信制限中は下りで0.2Mbps程度まで低下します。

普通画質の動画を見るために必要な通信速度が下り0.6Mbps程度で、通常のネット利用は最低でも下り1~2Mbps程度が必要といわれています。そのため低速化した状態ではネット利用が困難になります。大手キャリアの場合も同様で月間7GB程度の通信制限があり、それを超えると通常のネット利用が困難な通信速度に低速化します。

そして通信制限を解除するには、1GBあたり1000円程度の追加料金を支払って容量を買い足す必要があります。しかしWiMAX2+ではギガ放題というプランを利用することで、月間の容量制限がないデータ通信が利用可能です。

通信回線の混雑を防ぐために3日で3GBまでという制限がありますが、その容量を超えて速度制限がされた場合でも下り4Mbps程度の通信が可能なため、一般的なネット利用には問題がありません。そのため、安定したデータ通信を利用するならWiMAX2+がもっとも優れています。