WiMAX2+のメリットとは

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回線工事が不要

光回線などの固定回線では、申し込み後に自宅の回線工事をしてもらった上で、数週間~2ヶ月ほど回線が開通されるのを待つ必要がありました。しかしWiMAX2+は申し込み後に数日から1週間という短期間でルーターが届いて、簡単な設定を終えた後にすぐサービスを利用可能です。

高速通信が可能

サービス開始当初のWiMAXは下り最大40Mbps程度の通信速度でした。しかしWiMAX2+では、「キャリアアグリゲーション」という2つの周波数を束ねる技術や、4×4MIMO(フォーバイフォーマイモ)という復数のアンテナを使用する技術に対応したエリアでは、下り最大220Mbpsという高速通信が可能です。

さらにauの4GLTE回線も含めた3つの周波数を合わせる「3波キャリアアグリゲーション」を利用することで、下り最大370Mbpsの高速通信が可能です。通信環境によって通信速度は変動しますが、対応エリア内では殆どの場合に環境が悪くても30~50Mbps程度の通信速度で利用できます。

そして大手キャリアや格安SIMを利用した場合の通信速度は下り20~30Mbps程度の場合が多いため、WiMAX2+を利用することで他のサービスよりも高速のデータ通信が利用できるメリットがあるといえます。

月間の通信制限がない

WiMAX2+は「ギガ放題」というプランを利用することで、月間のデータ利用量が無制限でデータ通信を利用可能です。大手キャリアでの通信は月間7GB程度のデータ利用量を超えた場合に、通信速度が制限されて下り最大128kbps程度まで低速化します。

格安SIMを利用した場合も同様で、月間1GBや月間3GBなどプラン毎に決められたデータ利用量の限度を超えることで、下り最大200kbps程度に通信速度が制限されます。一般的に快適なネット利用には1~2Mbps程度の通信速度が必要といわれており、YouTubeで標準画質の動画を見るだけでも600kbps程度の通信速度が必要です。

そのため大手キャリアや格安SIMを使って通信を行っている場合は、速度制限が行われている状況下での通常のネット利用は困難となります。そしてWiMAX2+のギガ放題では、回線の混雑を防ぐ目的で決められた3日で3GBという容量制限を超えた場合に速度制限が行われます。しかしWiMAX2+は速度制限が行われている状況下でも4Mbps前後の通信速度が出るため、容量制限を超えた場合でも殆ど問題なく通常のネット利用が可能です。

「au 4G LTE」を利用できる

WiMAX2+の対応ルーター毎に搭載されている通信モードは違いますが、「ハイスピードプラスエリアモード」が使用可能な場合は本体の設定変更から選択することで、au 4G LTEを利用した通信が行えます。人口カバー率が99%を超えているau 4G LTEを利用することで、WiMAX2+が対応していないエリアの多くで通信を行うことが可能となります。

月額料金が安い

大手キャリアを利用する場合は、一般的に月額7000円以上の利用料金が必要です。しかしWiMAX2+は月間7GBまでの容量制限がある通常プランで月額3600円程度、月間容量が無制限のギガ放題では月額4300円程度という安い月額料金で通信を利用できます。

WiMAX2+のデメリットとは

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ハイスピードプラスエリアモードは別途料金で容量制限がある

ハイスピードプラスエリアモードでau 4G LTEを使用することで、下り最大370Mbpsの通信が可能になったりWiMAX2+が未対応のエリアで通信を行うことが可能ですが、その場合は1000円程度の別途料金が発生します。またギガ放題を利用している場合でも、ハイスピードプラスエリアモードでは月間7GBまでの容量制限があります。

通信可能エリアが拡大の途中

WiMAX2+は2013年に開始したサービスなので、サービスが利用可能なエリアは現在拡大中です。そのためWiMAXでは通信可能でもWiMAX2+での通信は未対応なエリアがあります。しかしWiMAX2+は現時点で全国の主要都市の殆どをカバーしており、現在はその周辺へ利用可能なエリアを拡大中です。