今はキャリアで契約していて端末代をもうすぐ払い終える、もしくは払い終えた人の中ですぐ機種変するつもりもないという人って結構多いと思います。

私も以前はなんだか手続きが面倒だし‥なんてなんとなく気持ちが向かないまま高いキャリアの料金を毎月払い続け、そのせいでお金を使いたい時に余裕がないなんてしょっちゅうでした。

私は格安SIMに移行した結果毎月5,000円ほど通信費を節約できたので、今はそういったストレスからもある程度解放されました。

月5,000円=年間60,000円が丸々浮くとなると旅行にも行ったり、欲しかった服や家電を買ったり‥なんて夢がちょっと広がりますよね。

ただキャリアから格安SIMにした場合「カケホーダイ」がどうなるかが気になるという人も多いのではないでしょうか。

最近はLINEなどで要件を済ませてしまう人も多いですが、仕事場への連絡やスマホを持っていない家族などLINEやメールで済ませられない相手がいて、まだまだ電話をよくかけるという人も多いですよね。

バイト先の出勤連絡や家族など親しい人へのちょっとした電話など、簡潔な内容の通話がほとんどという人におすすめなのが、格安SIM各社の提供している10分かけ放題オプションです

今回は10分かけ放題で通話量が安くなるケースに加え、10分かけ放題サービスを提供している会社について「料金」と「通話品質」をそれぞれ比較してみました。

格安SIMに移りたいけれど通話料金がどうなるかわからない、かけ放題サービスを何を基準に選べばいいかわからないという人はぜひご一読ください。

そもそも10分かけ放題でどのくらい通話が安くなる?

格安SIMの通話料金は、割引サービスを使わないものだとほぼ全社一律で20円/30秒となっています。

つまり1分で40円、10分になると400円です。

格安SIMの提供している10分かけ放題オプションの価格は概ね800円~850円程度なので、月に合計22分以上話す人はかけ放題にした方が得ということになります。

月単位で考えると5分程度の電話を週1回でほぼトントン、週2回だと半額、週3回だと3分の1と考えていくと、自分がどのくらい安くなるかイメージできるのではないでしょうか。

10分かけ放題を選ぶ際のもう1つのチェックポイント

10分かけ放題のプランを選ぶ際には、プランの料金が一番注目するところではあると思います。

しかしそれ以外にも忘れてはけないポイントがあります。

それは

通話方式(通話音声品質)

です。

通話の品質は通話方式によってかなり異なります。

特に仕事などで簡潔に電話を棲ませたいのに、通話の音声が悪くて、声が途切れてしまい・・・。

聞き返しが多くなり、通話時間が逆に長くなったりするとなると、10分かけ放題にしている意味がなくなってしまいます。

格安SIMで通話をするなら、かならず通話方式も押さえておきましょう。

かけ放題でも異なる!通話方式とは?

各社のかけ放題サービスは同じ10分かけ放題といっても仕組みには差があり、以下の3つになっています。

それぞれに得手不得手があるので、興味のある方はご一読ください。

プレフィックス方式

発信の際、通常の電話番号の前にプレフィックス番号をつけて発信することで接続料が安い回線を経由し、電話料金を下げる方式。

電話回線を使うため品質は落ちにくいが110番などの3桁番号やフリーダイヤルに発信できず、経由する回線によっては固定電話にかける際非通知になる場合がある。

プレフィックス番号は専用アプリを使って発信することで自動的につけられるが、アプリを使わずプレフィックス番号なしで発信するとかけ放題が適用されず通常の電話料金が請求されるのもデメリットのひとつ。

IP電話方式

キャリアの電話回線を使わず、インターネット回線を使って通話をすることで安くする方式。

IP電話同士だと通話し放題になることが多い。

インターネットが混雑しているなどの影響により、通話が途切れたり応答が遅れることがある。

IP電話用の050から始まる番号になり、090や080などの番号を引き継ぐことができない。

通常電話回線

ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアで通話するのと同じ国内の回線を使って通話をする。

そのため品質は3者の中で一番いいが、格安SIMでは提供しているところが限られ、現在はキャリアのサブブランドであるワイモバイルやUQモバイルが提供している。

これらは一般的には価格面ではIP電話→プレフィックス→通常回線の順で価格が高くなり、音質は逆に通常回線→プレフィックス→IP電話となっています。

これらを踏まえて、

料金での比較

通話品質での比較

を行いつつベストなかけ放題プランをさぐってみましょう。

格安SIM各社の10分かけ放題を比較~料金編~

それでは早速10分かけ放題を提供している格安SIMと価格、さらに最低価格のプラン料金を加えた最低の運用費を比較してみます。

以下の表をごらんください。

格安SIM
かけ放題サービス
料金音声SIM最低プラン料金合計料金
mineo
mineoでんわ 10分かけ放題
850円/月1,310円/月
(auプラン 1GB)
2,160円/月
OCNモバイルONE
OCNでんわ10分かけ放題
850円/月1,600円/月
(110MB/日)
2,450円/月
LINEモバイル
10分かけ放題
880円/月1,200円/月
(LINEフリープラン)
2,080円/月
イオンモバイル
10分かけ放題
850円/月1,130円/月
(音声500MBプラン)
1,980円/月
NifMo
NifMo半額ダイヤル
850円/月1,600円/月
(3GBプラン)
2,450円/月
IIJmio
みおふぉんダイアル
830円/月1,600円/月
(ミニマムスタートプラン)
2,430円/月
DTI
おとくコール10
820円/月1,200円/月
(音声プラン1GB)
2,020円/月
nuroモバイル
nuroモバイルでんわ 10分かけ放題
800円/月1,400円/月
(2GBプラン)
2,200円/月
TONEモバイル
IP電話かけ放題オプション
500円/月1,000円/月
(基本プラン)
1,500円/月
ワイモバイル
スマホプラン S/M/L
0円
(プラン料金に含まれる)
1年目1,980円/月
2年目2,980円/月
(スマホプランS)
平均2,480円/月
U-mobile
U-mobile SUPER
0円
(プラン料金に含まれる)
1年目1,980円/月
2年目2,980円/月
(SUPER Talk S)
平均2,480円/月

プラン料金込みで一番安く使えるところは?

単純にかけ放題のオプション料金とその格安SIMで用意されている最低の料金プランで見ると、TONEモバイルが月額1,500円と最安です。

しかしながらTONEモバイルの10分かけ放題はIP電話のみで、090電話オプションでは提供されていません。

IP電話は音質がネット環境頼みで通話品質の安定性に欠け、090の電話番号も引き継げないという制約があるので、MNPで移行したい人には適していません。

電話番号を引き継げなくてもよくて多少通話品質が悪くても気にしない、という人はTONEモバイルのIP電話でもいいでしょう。

トーンモバイルは以下のリンクから契約できます。

090の電話番号を引き継げる通常の電話回線を使ったもので言えば、イオンモバイルの500MBプラン+イオンでんわ10分かけ放題は1,980円で最安、次にDTIのおとくコール10+1GBプランが2,020円LINEモバイル10分かけ放題+LINEフリープラン(1GB)が2,080円で続きます。

ワイモバイルはプランにかけ放題が込みになっているので外せないのが弱点ですが、かけ放題が必要な今回の場合は他社とあまり変わらない価格で通話品質がいいため、選ぶ価値は十分あるといえます。

これはワイモバイル回線を使っているU-mobile SUPERも同様です。

価格を重視するならLINEモバイル、DTI

090番号を引き継ぐことができる格安SIMではイオンモバイル、LINEモバイル、DTIが全体の価格を抑えることができます。

ただイオンモバイルはデータ容量が500MBで、残り2つと同じ容量1GBにすると2,130円になってしまいます。

家ではwifiを使うにしてもさすがに500MBは少ないので(500MBといえばyoutube動画だけで換算すると236分(4時間弱)ぐらいです)、1GBの合計料金が安いLINEモバイルとDTIがおすすめです。

またLINEモバイルとDTIでは、DTIのほうが60円安くなっています。

単純に金額比較であればDTIですが、LINEモバイルにはカウントフリーがついているのが大きな特徴です。

カウントフリーとは、SNSの通話および通信が無料になる機能です。今回比較表に掲載したプランだとLINEのトークと通話はデータ通信料に入りません。

LINEで友人と長く通話をするような方はチェックしておきたいポイントです。

これらの格安SIMはいずれもドコモ系なので、ドコモの端末であればSIMロック解除をしなくてもそのまま使えます

LINEモバイルとDTIはそれぞれ以下のリンクから契約できます。

格安SIM各社の10分かけ放題を比較~通話品質編~

電話は料金も大事ですが、通話品質を求める人もいるでしょう。

通話の品質が悪いと音声が途切れ途切れになったり、遅れたりするので大事な用件で電話する時にはよくありません。

また専用アプリを使って発信しなければかけ放題にならないというサービスもあるので、それも含めてまとめました。

格安SIM
かけ放題サービス
回線プレフィックス専用アプリ音質評価
mineo
mineoでんわ 10分かけ放題
電話回線ありあり
OCNモバイルONE
OCNでんわ10分かけ放題
電話回線ありあり
LINEモバイル
10分かけ放題
電話回線ありあり
イオンモバイル
10分かけ放題
電話回線ありあり
NifMo
NifMo半額ダイヤル
電話回線ありあり
IIJmio
みおふぉんダイアル
電話回線ありあり
DTI
おとくコール10
電話回線ありあり
nuroモバイル
nuroモバイルでんわ 10分かけ放題
電話回線ありあり
TONEモバイル
IP電話かけ放題オプション
IP電話あり
ワイモバイル
スマホプラン S/M/L
電話回線なし不要
U-mobile
U-mobile SUPER
電話回線なし不要

音質的にはIP電話のTONEモバイルは安定性の面でマイナス、その他もプレフィックス方式(詳しくは後述)の場合は通常の電話回線を使うため品質には問題ないことが多いのですが、安い回線を経由することで価格を抑えているためキャリアに比べると信頼性が少し落ちます。

ワイモバイル、またワイモバイル回線を使ったU-mobile SUPERは国内の電話回線で通話するため、キャリアでの通話と変わらない品質が保てます。

そのため、品質的にはワイモバイル・U-mobile SUPER>それ以外の格安SIM>TONEモバイル(IP電話)という順列になります。

通話品質を重視するならワイモバイルもしくはU-mobile SUPER

通話品質でかけ放題を選ぶ場合、キャリアと同じ回線を使っているワイモバイル、もしくはワイモバイル回線を使ったU-mobile SUPERがおすすめとなります。

ワイモバイル回線はソフトバンク+ワイモバイル回線を使っており、ソフトバンク系の端末であればそのまま使うことが可能です。(ただしSIMロック解除は必要)

ドコモ系端末でもメインの周波数であるバンド1/3/8に対応していれば使用でき、SIMフリー端末も大体のものが使用可能です。

ワイモバイルとU-mobile SUPERは使っている回線、サービス内容、価格ともほぼ同じですが、現在ワイモバイルは最大15,000円のキャッシュバックキャンペーンを行っています

そのためこの2社の間では、キャッシュバックがおトクなワイモバイルがおすすめです。

ワイモバイルは以下のリンクから契約できます。

キャッシュバックキャンペーンについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

[clink url=”https://www.simfree-life.jp/ymobile-campaign/”]

まとめ

10分かけ放題を提供している格安SIMのサービスを料金と通話品質という二つの観点でまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。

格安SIMを使えば10分のかけ放題をつけても2000円台前半に収めることができ、月6,000円~1万円程度かかるキャリアの料金をかなり節約することができます。

かけ放題サービス自体は各社で細かな差異があるので、自分の重視するポイントに合わせて一番いい格安SIMを選んでくださいね。

今回紹介した格安SIMへのリンクは以下となります。

今回おすすめした3社について

今回料金でおすすめしたLINEモバイルとDTI、通話品質でおすすめしたワイモバイルについてはより詳しい記事がありますので、もし更に詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。

LINEモバイル

LINEモバイルはメッセンジャーアプリLINEをリリースしているLINE株式会社が運営する格安SIM業者で、ドコモの回線を利用しています。

回線速度は以前は速かったのですが2017年後半からは他のドコモ系格安SIMと同程度になっています。

LINEモバイルの特徴として他のMVNOではできないLINEの年齢認証、ID検索が利用可能となっており、LINEのヘビーユーザーにはおすすめです。

また、LINEやtwitter、Facebook、InstagramといったSNSでの通信費が無料(データ使用量としてカウントされない)になることが挙げられ、SNSの利用が多い人にもかなりおすすめのサービスとなっています。

参考:LINEモバイル

[clink url=”https://www.simfree-life.jp/linemobile/”]

Y!mobile(ワイモバイル)


ワイモバイル(Y!mobile)はソフトバンクが運営する格安SIMで、回線はソフトバンクのものに加え、ワイモバイルが独自に持っている通信設備も使えるため「ソフトバンク+α」のエリアが利用可能です。

また主要プランの「スマホプラン」では10分以内の通話がかけ放題で、通話に強い格安SIMです。

通信速度はほぼソフトバンクと同等で、キャリア品質の速度があります。

またワイモバイルは全国各地に実店舗を設けているため、即日の契約とMNP手続きが可能です。

端末に関してはSIMフリースマホに加えソフトバンクのものが使えますが、ソフトバンクで買った端末はSIMロック解除が必要です。

参考:Y!mobile(ワイモバイル)公式

ワイモバイルについては以下の記事に更に詳しくまとめています。

[clink url=”https://www.simfree-life.jp/ymobile/”]

DTI SIM

dti_datafree

DTI SIMはインターネットプロバイダーの老舗DTIが運営する格安SIMです。

回線はドコモ回線で、速度はmineoより少し遅い程度で格安SIMの中では速くも遅くもないといったところです。

またDTIは光接続サービスも提供している為、光インターネットとの同時契約で150円割引となります。

注意点として音声SIMのMNP手数料が他社よりも高く、5000円となっています。

他社はイオンモバイルのような例を除けばほとんどが3000円なので、MNP転出のハードルが高いSIMと言えそうです。

参考:DTI SIM

DTI SIMのサービス内容、プラン料金、キャンペーンなどのまとめ記事はこちら

[clink url=”https://www.simfree-life.jp/dti-sim/”]