WiMAXって何?

WiMAXとは自宅でも外出先でも繋がるモバイル通信のことを言います。小型軽量のWiMAXルーターを利用し、インターネットに接続します。WiMAXルーターではパソコンやスマートフォン、タブレットなど様々な機器の接続が可能です。自宅の無線LANルーターでは電波の届く範囲が限られます。

しかしWiMAXなら対応エリアの範囲内ならインターネットに接続することが可能です。最初はWiMAXとしてスタート、その後はWiMAX2+と言うサービスへと移行しています。WiMAXの本家で契約する、またはWiMAXプロバイダと契約すると2種類の方法があります。

WiMAXに向いている人

WiMAXは自宅より外出先でインターネットを利用することが多いと言う人に向いています。新幹線や地下駅のホーム、空港ターミナル、ショッピングモール、デパート、宿泊施設、ビル、地下街、大学キャンパスなど様々な場所で使えます。有線LANルーターではLANケーブルが必要で、接続する機器が多いと配線が邪魔になることがありました。

WiMAXではLANケーブル不要なので、配線をスッキリさせたい方にも向いています。自宅と外出先と別々に契約していると月額料金の負担が大きくなります。WiMAXでは一本化が出来るため、節約したいと言う方にも魅力が大きいです。

光回線って何?

光回線とは光ファイバーを利用する回線のことを言います。ADSLでは電話回線を利用していると言う違いがあります。ADSLでは下りと上りの通信速度が異なり、下りは最大でも50Mbpsとなっています。光回線では下りも上りも同じ通信速度となっています。さらにADSLよりも大幅に通信速度が速くなっています。電話基地局から離れた場所に自宅があっても通信速度は高速のままです。

自宅の電話回線を使用しないため、光回線を導入するには引き込み工事が必要です。マンションでは各部屋への光回線が導入済みと言う場合があります。導入済みのマンションなら引き込み工事は不要です。光回線の事業者、光プロバイダと両方契約することが必要です。

光回線の事業者では光プロバイダとセットで契約出来るために便利です。最近では光コラボと言う光回線とプロバイダとの一体型サービスも登場しています。光回線の事業者、光プロバイダと別々に契約しなくても良いため手間がかからないです。

光回線に向いている人

光回線は外出先より自宅内、またはマンションの一室内でインターネットを利用することが多いと言う人に向いています。その他にもADSLでは電話基地局からの距離があり十分な通信速度が出ないと言う人、今の通信速度では不満がある人、オンラインゲームを良く楽しむ人、大容量のファイルをダウンロードする人、高画質な映像配信サービスを利用する人にも魅力が大きいです。

最近では取引手数料の安いネット証券の登場により、デイトレーダーが増えてきました。そんなデイトレードを行う人でも光回線ならストレスフリーで取引が出来ます。

WiMAXと光回線の比較

どちらを選んだほうが良いのか分からないと言うときは、WiMAXと光回線と比較するのがおすすめです。

料金の比較

WiMAX2+では通常プランとギガ放題プランと2種類の料金プランがあります。通常プランは1か月のデータ容量7GBを超えると容量制限がかかる料金プランです。制限がかかると送受信最大128kbpsとなります。その代わりにギガ放題プランより料金が安いです。WiMAX本家では通常プラン月額3696円で利用することが可能です。

ギガ放題プランはデータ容量7GBと言う容量制限はありません。使いたい放題出来る料金プランであるものの、3日間でデータ容量10GB以上になると容量制限がかかります。1か月7GBの容量制限より厳しくないため、Youtube動画なら問題無く視聴が出来ます。WiMAX本家のギガ放題プランでは最初の3か月で月額3696円、その後は月額4380円です。

光回線では戸建て向けとマンション向けで月額料金が異なります。マンション向けより戸建て向けのほうが高くなっています。戸建て向けの場合、光回線事業者と光プロバイダと併せて月額5100円からの料金で利用出来ます。マンション向けの場合は3450円からの料金です。WiMAX2+の通常プランとマンション向けの光回線と比較した場合、両者で大きな差はありません。

WiMAX2+のギガ放題プランとマンション向けの光回線と比較した場合は、後者のほうが安いことがあります。WiMAX2+と戸建て向けの光回線とを比較した場合はWiMAX2+のほうが安いです。WiMAX本家よりWiMAXプロバイダのほうが安い傾向があるため、料金面ではWiMAX2+のほうがさらに有利となります。

通信速度の比較

WiMAX2+の通信速度は下り最大110Mbps、上り最大10Mbpsが基本となっています。近頃ではさらに通信速度を向上させるキャリアアグリゲーション、4×4MIMOと言った技術を導入しています。キャリアアグリゲーションは2つの電波を束ねて通信速度を向上させる技術で、4×4MIMOは送受信ともに4本のアンテナを立てて通信速度を向上させる技術です。

キャリアアグリゲーション対応、4×4MIMO対応のWiMAX2+ルーターなら下り最大220Mbpsもの通信速度が出ます。さらに新しいWiMAX2+ルーターではキャリアアグリゲーションと4×4MIMOにより、下り最大440Mbpsへと通信速度が向上しています。

ただし下り最大440Mbpsは対応エリアに限られるため、事前に確認して下さい。WiMAX2+に対し光回線では上りも下りも速度最大1Gbpsとなっています。中には下り最大2Gbps、上り最大1Gbpsと言う光回線まであり、通信速度の面では光回線のほうが有利となっています。

開通までの比較

WiMAXは引き込み工事が不要のため、開通までの期間が早いです。インターネットで申し込みすると2日から7日ほどでWiMAXルーターが届きます。後は設定するだけでインターネットに接続出来るようになります。WiMAXでは引越ししても手続き不要です。

自宅に光回線を導入する場合は引き込み工事が必要なため、開通まで1か月ほどの期間がかかります。遅い場合は3か月かかることもあり、開通までの期間で比較した場合はWiMAXのほうが有利です。既に光回線引き込み済みと言うマンションの場合は2週間ほどで開通します。

通信の安定性で比較

WiMAXはその特性上、どうしても電波の状況に左右されます。基地局との距離が遠いほど、障害物があるほど通信速度が遅くなります。室内で繋がりにくいときはWiMAXルーターと接続機器を持って窓際まで移動すると良いでしょう。

ハイスピードモードとノーマルモードのあるWiMAXルーターの場合、状況に合わせてモードを使い分けすると通信の安定性が良くなることがあります。光回線はその点、通信の安定性に優れています。何らかのトラブルが起きない限り、途中でインターネットに接続出来なくなると言う現象は殆どありません。通信の安定性で比較した場合は光回線のほうが有利です。

結局どっちが良い?

このようにWiMAXと光回線ではいくつかの比較ポイントがあります。結局どちらが良いかは自分の重視したいポイントによって変わります。先ほど述べた向いている人によっても変わってくるため、自分に合ったものを選びたいところです。