WiMAXとは

データ容量無制限で通信可能なプランで制限知らず WiMAXは、携帯キャリア各社が提供している次世代通信サービスLTEと対極を成す形で提供されている超高速通信の一つです。 そして、既に標準化されているLTEではなく敢えてWiMAXを選択することによって得られるメリットが、データ容量の容量制限を気にすることなくインターネット通信を手軽に楽しむ事ができるという点です。

携帯キャリアや格安SIMなどに代表されるLTEサービスの場合、一般的に1GBから10GB前後のデータ通信の容量制限が設けられており、特定期間内でこの上限を超えて通信を行ってしまった場合、いわゆる通信制限と呼ばれる通信速度の制限措置が施されてしまい、この速度制限が掛かってしまうと通信速度は128kbpsのように非常に低速な状態へと制限されてしまいます。

128kbpsという制限速度は、電子メールやSNSの更新自体はなんとか行える一方、ストリーミング動画の視聴やスマフォゲームアプリの操作などはほぼできないといっても過言ではなく、スマフォに代表される通信端末の魅力を大幅に低減させてしまう恐れも。

一方、WiMAXの場合、WiMAXサービスを提供している会社が一斉に提供しているオプションサービス「ギガ放題」をWiMAXの本契約と同時に、或いは契約後に追加で契約することによって、その名の通りデータ容量に制限をかけることなく使い放題の状態でインターネットが楽しめます。

また、通信速度も、使用するWiMAX端末機器によって若干の違いはあれど、最大440Mbpsという超高速通信が実現されているため、SNSや無料通話アプリはもちろんのこと、通信量が必要なゲームアプリやyoutubeなどのストリーミング動画も快適に視聴可能です。

更に、ギガ放題を契約していない状態で通信を行った結果制限された場合も、WiMAXの制限速度はストリーミング動画がギリギリ視聴できる程度に設定されているので、この点もLTEにはない魅力です。

携帯キャリアが提供しているLTEサービスは国内で最大の契約者数を誇る通信サービスとなっている一方、無線通信は単一時間内に無線通信を利用するユーザーが増加するほど通信速度が低下しやすい特徴を持つことから、利用者数が多いキャリアや事業者と契約するほど通信速度制限が掛かっていない状態で満足できる速度が得られない事が多く、この点でも、通信網のキャパシティ的に比較的ゆとりがあるWiMAXならではの強みです。

WiMAXの魅力

分かりやすく明瞭な料金プランと価格設定 WiMAXが、知る人ぞ知るサービスとして人気を獲得している魅力の1つに、料金設定の分かりやすさが挙げられます。

例えば、大手携帯キャリアの場合、学生やシニア向けなど年代や職業に応じて複数の料金プランが設定されているのを皮切りに、一ヶ月間のデータ通信容量の違いによる料金プランの設定や通話無制限の有無など様々なオプションサービスの設定に応じて細かい料金プランが設定されています。

一見すると、個人差が別れるニーズに柔軟に対応できるきめ細やかさが魅力と思われるこの料金プランの複数設定ですが、特に携帯電話サービスにあまり周知していない高齢者の方を中心に、複雑すぎる料金プランからどのプランを選べば良いのか分からないという方も少なくありません。

一方、WiMAXの場合、原則として料金プランは大きく分けて2つの種類に統一されています。また、この2つのプランのうちの一方は、データ通信容量が原則無制限となるオプションサービス「ギガ放題」が追加設定されたプランであることから、WiMAX自体は基本的に1つの料金プランで運営されているのが現状です。

このため、WiMAXを利用するのであれば、この基本プランを中心に、データ通信の無制限を必要とするかどうかに応じてもう一方のプランを選ぶかどうかで完結するため、この分かりやすさと選びやすさが好評を博しています。

LTEサービスとの違い

モバイルルーターで場所を問わずに複数台接続が可能 WiMAXという通信サービスが、スマートフォンや携帯電話で提供されているLTEサービスと明確に異なっているポイントの1つに、通信端末の違いが挙げられます。

携帯キャリアや割安さが魅力のMVNOが提供しているLTEサービスでは、SIMと呼ばれるチップをスマートフォンや携帯電話に挿入することで通信が可能となり、このSIMを入手後、実際に端末に挿入して通信を行います。 一方、WiMAXの場合はやや異なっており、WiMAXでは原則、通信機器としてモバイルルーターを活用したサービスとなっています。

モバイルルーターとはWi-Fiを活用した無線通信に対応した通信機器のことで、SIMを挿入して利用するスマートフォンや携帯電話と違い、それ単体では通話や電子メールの利用などを行う事ができず、既に所有しているスマートフォンやタブレットなどモバイル通信用の端末をモバイルルーターに無線登録することで初めてその存在が活かされます。

原則、1台で1つの通信しか行えないスマートフォンや携帯電話と違い、WiMAXで使用するモバイルルーターは、モバイル端末をインターネットへと接続するための中継機器としての役割を担っていることから、一度に複数のスマートフォンや携帯電話、タブレット端末やパソコンを無線接続することが可能で、これをテザリングといいます。

最近では、携帯キャリアが販売しているスマートフォンでもテザリング機能を搭載した物が登場していますが、WiMAXのモバイルルーターはテザリング専用の機器といっても過言ではなく、スマートフォンのテザリング機能と比べ、より高速で安定した通信が長時間にわたって行えるという点が魅力です。

また、WiMAX専用のモバイルルーターの中には、一度に10台以上の機器との同時接続を実現した機器もあり、例えば自宅で光回線などいわゆる固定通信回線を導入できない場所に居住している方でも、自宅に居ながらにしてWi-Fiによる安定した通信が実現できるほか、外出時には一緒に持ち出してモバイルルーターとして併用することも可能です。

更に、固定通信契約とモバイル通信契約を一度に兼ねられる点も、WiMAXならではの魅力と言えるでしょう。

プランについて

いつでも好きなタイミングで解約可能 WiMAXサービスを提供している最大手プロバイダ「UQコミュニケーションズ」を初めとした幾つかのプロバイダでは、契約開始日から起算して契約期間の長さを問わず、いつでも好きなタイミングで解約可能なプランを提供しています。

大手携帯キャリアで既に一般化している料金割引サービスとして、2年間や3年間など一定期間の契約を強制する代わりに月額基本料などを大幅に割引する制度が導入されていますが、こうしたサービスは月額料金を大幅に割り引くことができる一方、最低契約期間を満たさない段階で解約した場合、違約金として1万円弱〜3万円程度の費用を支払う必要があり、契約時にこうした内容をしっかりと理解しないまま契約した結果、いざ解約したくなった段階で違約金の支払いを求められてしまったというトラブルも少なくありません。

WiMAXでも、特定の事業者を中心に最低契約期間を設けた上で月額料金を大幅に割り引くサービスを導入している所もありますが、UQコミュニケーションズを中心とした幾つかの大手プロバイダでは、最低契約期間を課していない基本契約プランも合わせて提供しているので、こうしたプランを率先して活用することで、月額基本料金自体は少し高くなりつつも、いつでも好きなタイミングで違約金無しで自由に解約できるので、「とりあえずお試しでWiMAXサービスを利用してみたい!」といったニーズにもしっかりと対応してくれます。